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心に花束を…! [芸術系(詩・絵画・音楽)]

4月からの緊急事態宣言下で、
6月半ばまで巣ごもり生活が続いていたのですが、
そんな中で心のオアシスの一つとなったのが、ユーチューブでした。

いろいろと見る中で、今でもお気に入りの番組がいくつかできました。
その一つが、ピアニストの森本麻衣さんのチャンネルです。
彼女は、現役のピアニストでありつつも、
芸大の高校の講師でもあります。

森本さんが自ら解説して実践しながら、
曲の弾き方を指南してくれるという番組です。
「ピアニスト道」がたっぷり詰まった熱い内容でありつつも、
ピアニストとしてのきめ細かい音の造形や
音楽への造詣の深さが何とも素晴らしいのです。

僕はかつてkeyboardを弾いていて、
シンセサイザーで曲を作っていたことがある程度で、
とてもクラシックピアノは高根の花なのですが、
見ているだけで満たされる思いがします。

そして何と言っても、
ピアノに実直に向き合い、視聴者に誠実に向き合うその姿と、
森本さんご自身の美しさも相まって、
とっても魅力的なのです。

最近、そんな森本麻衣さんのCDを手にすることができました。
ファースアルバムの「BOUQUET DE MUSIQUE」
(音楽の花束)です。
森本麻衣.jpg

ここからは単なる自慢になってしまいますが(笑)、
このCDの素晴らしいところは、
何と森本麻衣さん本人の直筆サインが記されているところです。
僕にとっては、大切なお宝となりました。
森本麻衣サイン.jpg

ここからは、少しCDの中身について記したいと思います。
あくまで素人の感想にしかすぎませんが…。

このアルバムの中で僕が最も好きなのが、
最初に演奏されているショパンの幻想即興曲です。
もともと好きな一曲ではありますが、
森本さんの演奏は、とても麗しくて瑞々しく、
炊き立ての新米のように音が一粒一粒しっかりと立っているんです。
低音のの響きや重厚感、迫力も申し分ないです。
とにかく、他のピアニストの演奏に比しても、
森本さんの演奏は素晴らしいです。

ちなみに、僕が最も好きなピアニストは、
断トツでクラウディオ・アラウです。
次いで、ヴィルヘルム・ケンプでしょうか。

全体的に有名で耳なじみの多い曲がラインナップされているので、
何気なく部屋に花束を飾るように、
日常の中でさりげなく華やかな空間を演出できます。
ショパン、ドビュッシー、メンデルスゾーン、ベートーベンです。

ベートーベンのピアノソナタからは、
「月光」の3つの楽章が全部入っていますが、
個人的には「テンペスト」が良かったなぁ…(笑)。

加えて、ラフマニノフのピアノ版の「ヴォカリーズ」が好きなので、
いつかこれも弾いてもらいたいです。

遠隔ワークの巣ごもり生活が続いて心が沈んだ日々には、
とにかくぴったりのアルバムです。
心がちょっと笑顔になれます。
こんなときだからこそ、アートの力が必要なのかもしれませんね…。

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