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永遠の図書室 [学術系(学問・文学etc)]

「永遠の図書室」って知ってますか…?
千葉県の房総半島の先にある館山に昨年の春にできた私設図書館です。
 
永遠の図書室(全景).jpg
昭和レトロな洋風のノスタルジーを帯びた概観に去年オープンしました。
JR館山駅から10分弱歩いた交差点に位置しています。
なんだか、ここだけ時間が止まっているような錯覚に陥ります。
僕も興味をそそられて先日訪れてみました。

もともとは、飯塚浩さんという主の方が薬屋を営んでいたそうです。
町のイノベーションを手がける今の主の方が、ここを買い取り、
町を活性化させるスペースを手がけようとしたことが始まりです。
シェアハウスやアートスペースにしようと思っていたようです。

しかし、建物の中には元主の飯塚さんの記した戦時中の手記や
膨大な資料が残されており、
これを見た今の主が「この貴重な戦争の記憶を残さなくては…」と、
戦時資料に詳しい先輩の力を借りて、図書室をオープンしたのです。
…現在でも膨大な資料の分類が日々行われているようです。

飯塚浩さん関係のコーナー.jpg
これが飯塚さんが残した手記や資料です。
飯塚さんのコーナーとしてきれいに分別されてあります。
飯塚さんは陸軍士官学校を卒業して、
インドネシアをはじめとした東南アジアの戦地に赴かれました。
当時の様子や士官学校時代のテキストなどを保存されていたのです。

僕も飯塚さんの手記をしっかりと拝読させて頂きました。
律儀に詳細が記されており、
当時を知る貴重な資料で大変勉強になりました。
手記①.jpg


永遠の図書室の中の様子はこんな感じです。
永遠の図書室(室内)②.jpg

館山には防空壕の跡や戦時遺跡がいくつも散在しています。
これらに加えて、体験者の中の手記にも触れることができて、
館山はとても貴重な場所だと思います。
おまけに、海鮮は抜群だし、海風は心地よいし…。
南国風の駅舎が訪問者を優しく迎えてくれます。

「永遠の図書室」という素敵な試みに感謝です!!
今後も何度が足を運ぼうと思っています。
「永遠の図書館」については、以下のFacebookの頁があります。

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