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水俣:MINAMATA [芸術系(詩・絵画・音楽)]

先日、ようやく待望の写真集が届きました!
…といっても、新刊ではありません。
1980年の出版された中古の写真集(初版)です。

しか~し、これが歴史的に重要な写真集なのです。
かなり思い切った高額な買い物となりましたが、
そんなことよりも満足感の方が遙かに大きく、充実しています。
ちなみに、お値段は中古品でも2万円ほどでした。

ユージン・スミス『水俣』.jpg

『水俣』.jpg

その写真集とは、ユージン・スミスの『水俣:MINAMATA』です。
彼は泣く子も黙る世界的写真家なのですが、
私がこの写真集『水俣』の存在を知ったのは、
恥ずかしながらつい最近のことでした。
水俣病の問題を考えるにあたって、
どうしてもこの写真集と真剣に向き合ってみたかったのです。

先日ようやく届いたばかりで、まだ見れていませんが、
これからじっくりと向き合ってみるつもりです。
…とりあえず今は、オリンピックと真剣に向き合ってます(笑)。


ユージン・スミスは、この写真集のために水俣に移り住んだそうです。
セツルメント運動ということですね…。
その土地に住むことによって、その空気感や土地そのものと語り合う。
彼の写真が単なる記録でないのは、そのような背景があるためでしょう。
人間と自然、人間同士の争い、希望と絶望、怒りと悲しみ、
苦悩と欲望、それから…。
彼の写真から共生と敵対の真実が語られます。
写真の持つ無言の叫びに、大いに耳を傾けたいと思っています。

ユージン・スミスについては、今年の秋頃に映画が公開されるようです。
タイトルはまさに「MINAMTA」です。
そして、主演はジョニー・デップだそうです。
こちらも注目ですね…。
ぜひ見に行こうと思っています。

かつて、石牟礼道子『苦海浄土』を読んだときの衝撃と、
胸の重苦しさは今でもしっかりと覚えています。
また、原田正純『水俣病』や、緒方正人さんの語りは忘れられません。

しかし、僕が知っている水俣病は、本当ににわか知識にすぎません。
教科書には決して取り上げられることのない
住民のとてつもない苦しみにしっかりと目を向け、
まずは第一歩として、「知る努力」をしていきたいと思っています。
水俣病は、現代に生きる私たちがかつて歩んだ道なんですから…。

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